「クリーニング屋さんがない時代の着物のお手入れ方法はどうしていたのか?」問題
衣類のお洗濯の専門家といえば、今はクリーニング屋さんですよね。
クリーニングの種類も水で洗うもの、石油で洗うものシミ抜き、アイロンがけ、高級なところではボタンの付け替えまでしてくれるものもあります。
日々苦労しながら中古の着物をほどいたり洗ったりしているうち、クリーニング技術が今ほど発達していなかった時代はどうやって衣類のお手入れをしていたのかという疑問がわいてきました。
手縫いの着物を生地を傷付けずにほどくのは根気がいりますし、絹を洗うのはさらに難しいことです。草木染めや藍染めなどは色が出る場合がありますが、それと同様に古い時代の着物も水につけると色は出ることがあります。しかも水につけることによって伸び縮みする絹の着物を丸洗いなんて到底無理・・・・・・。
そんなこんなの経験を経て、「絹は水洗いするものじゃない!」という結論に至ったわけです。ではどうやってお手入れしていたのか?
答えは・・・・・「洗い張り」です!
着物をほどいて反物の状態に継ぎ直し、洗ってからまた仕立て直していたのです。この方法は一昔前はどの家庭でも行われていたそうです。いまでは専門の業者さんが請け負っているようです。
この洗い張りも頻繁にすることではなく、普段は木綿の着物で、襟をかけ汚れを避けていたそうです。時代劇などで町娘などが着物の襟の上に黒い襟がついていますよね?あれです。
昔はたいへんな労力をかけて着物を着ていたのです。絹の着物はそれだけで、特別な衣装だったんですね。
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