映画「シン・ゴジラ」を見た
子供のころ怪獣になりたかったけど、なぜか今は人間ぽく暮らしている。
一応、ゴジラの破壊を必死に止めなきゃなんない人間側の私。なのに、普段訳知り面して威張っている大人が慌てふためき、意味のない会議を繰り広げ、ありったけの爆弾が炸裂し、派手に街が破壊されこそすれ目標は殲滅ぜんぜん出来ない、すこぶる愉快。
映画じゃ人類共通の敵で、めっぽう凶悪、得体知れずで気味悪いってことになってるゴジラだけど、人間よりどちらかといえば怪獣寄りの私はゴジラが自衛隊や米軍に攻撃されて、痛くて、悲しく、つらい。
思うにゴジラは迷子で、家を探して東京中歩き回ってただけだし、米軍のミサイルのせいで気分悪くなっちゃって、ほら、放射性物質のゲロでちゃったじゃない。攻撃される前にゴジラは一度も泣かなかった。
映画の結末後、ゴジラにとって日本がこの先復興しようがどうなろうが構わないし、食糧の核廃棄物は世界中にばらまかれているから、この先も案外達者で暮らせるわけで、当然「東京壊しちゃってごめんね、てへ」なんて更々思わないだろうけど、「シン」と打つと「震」とで出て思わず3.11が蘇ってしまった。
「シン・ゴジラ」の全体の感じは「白鯨」を思わせます。
Netflix火花お題「夢と挫折」
Sponsored by Netflix
ランキングに参加しています。よろしければクリックしてくださいませ。